政策シリーズNO.1 「大学改革の理念」 Universities in the Remaking −転換期における大学の役割− 石川 忠雄 著 藤川 吉美 編 Tadao Ishikawa Yoshimi Fujikawa 定価2,700円(本体2,571円) A5/258頁 2003年8月1日 ISBN4-9901201-1-6 C3037 お申込み先 TEL:03-5213-9151 FAX:03-3556-6071 E-Mail mail@info.gnac.jp
第1部 国 家 論(日本国がめざすべき方向) 第1章 日本の目指すべき国家像 1.1 世界の国々から評価されるための2つの要素 1.2 日本はどういう国になったらいいのか 1.3 「個の独立」が大切 1.4 科学技術を進歩させること 1.5 経済力を強くする 1.6 文化の問題を考える 1.7 日本の安全保障を確実なものにする 1.8 大まかな2大政党制が適切 第2章 福澤諭吉と現代日本 2.1 はじめに 2.2 第3の開国期 2.3 福澤思想のポイント 2.4 戦後の発展と変革期の課題 2.5 異文化間の交流と相互理解 2.6 福澤から学ぶべき教育的課題 第3章 アジア、日本、そして福澤 ―文化的地平の融合― 3.1 道理と公正を求めて 3.2 眠れるアジア 3.3 不安定化という代価 3.4 脱亜論の正しい意味 第4章 ぬくもりある社会をみつめて ―親は家庭は― 4.1 大家族・多兄弟 ―かつての子どもの「心」に与えられたもの― 4.2 親は子に共同生活の場を、ボランティア体験を 4.3 やはり叱りかたというのが大事 4.4 父親論、母親論 ―何気ない会話が子どもの心の糧になる― 第5章 これからの社会と教育 ―不透明な時代への洞察力― 5.1 人間が人間として人間らしく 5.2 不透明な未来を生き抜く能力 5.3 “考える力”を強くする教育に 5.4 将来の時代を先取りする対応 5.5 「教師こそがカギ」の再認識を 第2部 大 学 論(大学がめざすべき方向) 第6章 日本の高等教育 ―現状と課題― 6.1 変化を促す要因 6.2 大学はどう対応するか 6.3 課題への取り組みとその結果 6.4 学長のリーダーシップについての私見 6.5 おわりに 第7章 日本の大学の「いま」と「これから」 7.1 発信型教育に転換すべき時 7.2 最大の改革は大学の自由化 7.3 明治から続く教育立国の国 第8章 変わる大学、変わる社会 8.1 大学の多様化と大学選び 8.2 カリキュラムの自由化と企業が必要とする人材 8.3 学生生活のあり方 8.4 研究環境の整備と大学院の強化 8.5 理工系離れと女子学生 第9章 大学を問う 9.1 いろんなタイプがあっていい 9.2 18歳人口の減少はかなりな衝撃 9.3 制度改革だけでは活性化はできない 9.4 国際的に発信型としての役割を 9.5 学生による教員評価 9.6 個性化、多様化が大切 第10章 わが国高等教育の課題と展望 ―日米学長会議基調講演― 10.1 高等教育の量的拡大 10.2 質的向上の要請 10.3 大学の個性化、多様化への転換期 第3部 教 育 論(教育がめざすべき方向) 第11章 偏差値重視の弊害深刻 ―日本の危機を直視する― 11.1 将来への不安感強く 11.2 批判力を欠いて妄信 11.3 輪をかけた管理社会 第12章 21世紀における学校教育のあり方 12.1 教育の必要性 12.2 教育の基本的な部分(自己抑制力の育成、 知的遺産の伝承、個性を引き出す教育) 12.3 時代を生き抜く能力 12.4 未来の時代的特性 ―「ものを考える力」を養う教育― 12.5 時代的特徴の芽(科学技術の進歩、情報化社会、国際化社会、高齢化社会) 第13章 独立自尊 ―子供たちに伝えたいこと― 13.1 父親の教え 13.2 おおらかで自由な校風 13.3 教育は変革期に来ている 第14章 いまの「自由」に欠けているもの 14.1 近代化に必要だった画一化教育 14.2 不確定な時代を生きる力とは何か 14.3 敗者復活のために複線型システムを 14.4 センター試験は年間複数回が目標だった 14.5 規制緩和時代の行政の責任とは 14.6 自由と権利を履き違えた戦後 第15章 これからの福祉教育を考える 15.1 優しさをもった独立自尊の教育 15.2 差別なき心を育てる個性尊重の教育 15.3 学校教育における福祉教育のあり方 15.4 ボランティアの教育上の効果 15.5 ボランティアを広げる社会 15.6 ボランティア社会を築くために 第4部 文 化 論 (異文化変容の意義) 第16章 異文化の接触と変容 ―慶應ニューヨーク学院開校記念シンポジウム― 16.1 福澤における異文化接触 16.2 「脱亜論」の真意 16.3 「和魂洋才」と「中体西用」 16.4 異文化交渉の諸様態 16.5 学術文化発信者としての慶應義塾 第17章 留学生交流の課題と展望 17.1 留学生10万人構想 17.2 留学生の流れ 17.3 留学生政策 17.4 支援体制 17.5 多国籍大学の時代 第18章 調和への模索 ―理工学の新しい展開を目指して― 18.1 歴史的背景 18.2 科学技術による世界への貢献 18.3 知的感受性の高揚 第5部 追 憶 第19章 小泉信三先生と私 19.1 出会い 19.2 戦争を体験して 19.3 中国共産党史研究 19.4 中国共産党原資料の入手 19.5 サンフランシスコ講和条約 19.6 気配り 第20章 激動の時代と私 ―慶應義塾の大学紛争を語る― 20.1 学費値上げとその背景 20.2 値上げ反対運動の展開 20.3 収拾後の動き 20.4 永沢執行部の発足 20.5 米軍資金問題の発端 20.6 大学の対応 20.7 自主的解決へ 20.8 紛争を顧みて